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2022年10月7日

「東南アジアの熱を体感する」- リアルテックベンチャーツアー in シンガポールを開催 –

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↑当日の様子をまとめた動画

 リアルテックホールディングス株式会社(所在地:東京都墨田区、代表:丸幸弘、永田暁彦、以下:「当社」)が運営するリアルテックグローバルファンド※は、2022年9月28日から10月1日の4日間に渡り、シンガポールの投資先ベンチャーやパートナーファンド・アクセラレータ等を訪問するツアーを開催しました。

ツアーの開催概要・背景

 リアルテックグローバルファンドは2020年の設立以降、シンガポールを中心とした東南アジアベンチャー十数社への出資を行ってきました。新型コロナウイルスの流行によって国境間の横断ができない中でも出資活動を加速できたのは、コロナ以前からフェイス・トゥ・フェイスで構築してきた関係性ゆえです。特にディープテック・リアルテックの分野においては、「現場」に入り込むことで起業家・研究者の熱を感じ、技術に触れることが何よりも大切であり、クロスボーダーでの事業連携を目指す日本の事業会社からも、兼ねてからそうした場への要望をいただいていました。

 2022年4月より日本・シンガポール間の移動規制が緩和されたことを受け、東南アジアベンチャーとの連携を期待する日本の事業会社を対象とした本ツアーを企画しました。当社の投資先・投資検討先を中心に、合計14社のリアルテックベンチャー、6社のパートナーファンド・アクセラレータを訪問し、現地のリアリティを感じ、課題を深く理解し、各社がどのように課題解決に貢献できるのかをディスカッションしました。

 全4日間の工程を通じ、参加者の方からは「シンガポールの生の温度を感じ、ビジネスの可能性を感じることができた」、「参加者同士の交流もあり、自社の事業領域外からの意見も参考になった」といった声があがり、早速の協業検討など具体的なアクションも次々生まれています。次回の開催は2023年2月末を予定していますので、少しでもご興味のある企業様はご連絡いただけますと幸いです。

 リアルテックグローバルファンドでは、今後もより多くのパートナー企業と共に東南アジアベンチャーを発掘・育成し、課題解決を加速して参ります。

本ツアーにご参加いただいた方

  • 日本の大手事業会社、シンガポール現法の新規事業・研究開発チームのご担当者様
  • 各社と東南アジアのスタートアップとの協業を検討されているご担当者様

プログラムスケジュール

■【Day1】9月28日 Food Tech Day

 食料の約9割を輸入に依存するシンガポールは、サステイナブルに食料自給率を向上させるフードテックへの投資が国家レベルで加速し、今後世界のフードテックのハブとなることが期待されています。次世代の「食」を担う細胞培養肉や代替肉、ロボティクス、AIやIoTのマーケットに挑むベンチャーとアクセラレータを訪問しました。特にジャックフルーツを使用した代替肉を提供するレストランでのディナーでは、味や触感に関する評価はもちろん、日本への代替肉の参入可能性や食文化に関する議論が活発に行われました。

【画像左】PrifilePrint社にて機器の説明や事業展開について尋ねる参加者 | 【画像中】CrownDigital社のオフィスにて会社概要を説明中 | 【画像右】KARANA社の植物性代替肉を提供するレストランでディナー

■【Day2】9月29日 Bio/Med Tech Day

 1990年代までバイオテックがほとんど存在しなかったシンガポールは、いまや多くの大手製薬・化学会社が研究・製造設備を設けており、国民一人あたりの研究職への就職率はアメリカの5倍にもなるバイオテックハブです。政府も国を挙げて支援に乗り出しており、官民一体でバイオ医薬品産業の発展が進んでいます。訪問先ベンチャーの日本市場への進出などをテーマとしたディスカッションを通じ、東南アジアにおけるバイオテクノロジーの可能性を感じていただきました。

【画像左】NDR Medical社への訪問 | 【画像中】事業連携に向けたディスカッション | 【画像右】Austrianovaでのラボツアー

■【Day3】9月30日 Eco Tech Day

 エネルギーや水等の天然資源が少ないシンガポールは環境政策の包括的な行動計画「グリーンプラン2030」を打ち出し、環境に優しいエネルギー源の確保、クリーンな燃料車普及の後押し、廃棄物および水処理施設の効率化を狙う方針を示しています。世界的な課題である水やクリーンエネルギーの推進、インフラの変革を目指すベンチャーの工場や現場を訪問し、各社が世界に与えうるインパクトについて熱くディスカッションしました。

【画像左】参加者同士の活発な交流 | 【画像中】ceEntek社で製品を手に取る参加者 | 【画像右】製造工場内でのツアーの様子

■【Day4】10月1日 Spin-Off Startup Day

 豊富な資金や先進的な知的財産創出の枠組み、層の厚い技術人材などを基に、シンガポールではグローバルに活躍する次世代スタートアップが次々に生まれています。特にこの成長を支えているのが、シンガポールのトップ大学NUS、NTUと政府直轄の研究庁A*Starを中心としたインキュベーションエコシステムです。こうした大学や研究機関とのリレーション構築や、日本進出に興味を持つ新たなベンチャーとの出会いのきっかけを創出しました。

【画像左上】NTU発ベンチャーが集結 |  【画像中上】ベンチャーの試作品などを体感 | 【画像右上】各社の熱心なプレゼン | 【画像左下】ツアーの感想も現地で共有 | 【画像中下】各社の日本進出支援に向けた提案 | 【画像右下】ツアーの〆を担当者から

※:正式名称:「リアルテックグローバルファンド1号投資事業組合」

各社概要

■リアルテックファンドについて

 地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジーを有するスタートアップ(リアルテックベンチャー)への投資育成を行うベンチャーキャピタルファンドです。国内外の政府・企業・自治体と密に連携し、技術の社会実装を最速・最大化させるためにフルハンズオンで支援を行っています。これまで200億円以上を運用し、国内外のスタートアップ70社以上に投資しています。 2021年には、ディープテック領域に投資するファンドとしては日本で初めてのインパクト投資ファンドを設立しました。

■リアルテックホールディングスについて

 地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装を目指して創設された、株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。研究開発型スタートアップとして幾多の困難を乗り越えてきたユーグレナと、研究から技術の社会実装への包括的な支援を行うリバネスの知見を活かし、投資育成などの事業を行っています。

HP: https://www.realtech.holdings

<お問い合わせ先>

リアルテックホールディングス株式会社

広報担当:成田

https://www.realtech.holdings/contact 

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