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2021年9月8日

リアルテックホールディングスとKOBASHI、ディープテックスタートアップの製造支援を行う「Manufacturing Booster」を開始

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Manufacturing Booster | リアルテックホールディングス株式会社 | KOBASHI HOLDINGS株式会社

 リアルテックホールディングス株式会社(所在地:東京都墨田区、代表:丸 幸弘、永田 暁彦、以下「当社」)は、KOBASHI HOLDINGS株式会社(所在地:岡山県岡山市、代表取締役社長:小橋 正次郎、以下「KOBASHI」)と共同で、ディープテックスタートアップの製造支援を行う取り組みとして、「Manufacturing Booster」を開始することをお知らせ致します。

ディープテックスタートアップが抱える製造面の課題

 ディープテックスタートアップの多くは、価値ある研究開発を行いながらも、製品化の前に立ちはだかる数々の課題に悩まされています。特に「量産化の壁」と呼ばれる試作段階から量産へと移行するプロセスや、技術起点での発想から一歩前進することが求められる「顧客開拓の壁」といった課題は大きなハードルとなっています。また昨今では、技術の高度化やマーケットの新規性などにより製造業における経験則が通用しない場面が増え、ものづくり上の意思決定の難易度は上がる一方となっています。

ディープテックスタートアップと共に、ものづくりを模索する

 上記のような背景において重要なことは、決まった仕様の製品を量産化に導く支援ではなく、スタートアップに対して製造面における現状を聞き出し、スタートアップ側が認識していない部分も含めてリスクを洗い出すことで、量産化までの必要な工程、優先順位を可視化するプロセスです。
 そこで、「Manufacturing Booster」では、100年以上ものづくりに向き合ってきたKOBASHIの熟練された製造技術・ノウハウを活用し、ディープテックスタートアップ向けのものづくり診断サービスを提供するとともに、段階にあった開発・製造支援を行います。

<支援内容>
 ものづくり診断サービスの具体的な内容は以下の通りです。各ベンチャーのものづくりの状況に応じた、やるべきタスクとその優先順位の明確化を図ります。

  1. スタートアップ側で「問診票」に記載いただき、ものづくりの課題感を大まかに把握する。
  2. 複数回にわたるヒアリングを通じた「診断」を行い、より本質的な課題を認識する。
  3. 「カルテ」という形で、ものづくりの段階に応じた現状の課題と解決方針を言語化し、スタートアップとの対話を通じて解像度を上げていきます。
step1 問診票の記入 | step2 ものづくり診断 | step3診断書を作成

 この支援は老舗メーカーからスタートアップへ一方向的に手を差し伸べるような取り組みではありません。従来的な製造業の常識に囚われることなく、現代のものづくりの世界において、スタートアップとともに「ものづくりの正解」への道を切り拓く。その姿勢を体現するのが、この「Manufacturing Booster」です。
 そして我々はこのブースターを通じて、1社でも多くのディープテックスタートアップに寄り添う形で、今まで以上に彼らの価値ある技術の社会実装を加速させ、これからのスタートアップへのものづくり支援のあり方を牽引して参ります。

ディープテック領域に最適化した機能別ハンズオン支援体制

 リアルテックホールディングスは、投資先に対する資金調達や事業支援だけでなく、技術の社会実装に必要な様々な専門的知見を提供するための支援を行っています。これまでに広報、クリエイティブ、採用、知財、M&A/IPO等の支援体制を整えてきましたが、今回「Manufacturing Booster」による製造支援が加わり、より一層ディープテック領域に最適化した機能別ハンズオン支援体制を確立することが出来ました。

【図版】資金獲得支援 | 事業開発支援 | 製造支援 | 知財戦略支援 | M&A/IPO支援 | 人事支援 | 広報支援 | クリエイティブ支援

両社代表コメント

■KOBASHI HOLDINGS株式会社 代表取締役社長 小橋 正次郎 氏

ものづくりだからこそ変えられる未来がある一方、日本ではものづくりスタートアップ企業への支援の輪が広がりつつも、海外と比べ遅れています。技術の力で世界を変えるリアルテックホールディングスは、我々のビジョンと完全に一致し、この先ずっと共に歩んでいきたいパートナーです。本ブースターを含め、さまざまなブースターが集まる全体のエコシステムは、資金だけでは解決できない多くの課題を網羅的に支援し、ものづくりの構造的な問題を根本的に見直す、今までにない画期的な取り組みです。両社は世界へ挑戦できる新しい日本の製造業のかたちを目指し、新しい未来を切り拓くものづくりの進化に寄与していきます。

■リアルテックホールディングス  代表取締役 永田 暁彦 氏

研究をするだけなら大学の中でもできる。規格化して量産して、顧客に届けるところにディープテックスタートアップの本分がある。しかし、VC側にも経験が最も薄い領域が量産化。
この量産化の壁に取り組むパートナーは、ものづくりの長年の経験を持ち、ビジョンを共有しているKOBASHIしかあり得ませんでした。私達は各種ブースターの取り組みを通じ、技術の社会実装を加速させていきます。

各社概要

KOBASHI HOLDINGS株式会社について

「地球を耕す」という理念のもと、100年以上にわたって農業・ものづくり分野で培ってきた知識や技術を応用し、より豊かな人々の生活および地球を次世代に残すべく、地球規模の課題解決に取り組んでいます。スタートアップ企業と新しい価値を共創し、社会的・環境的課題解決につながる技術の実用化を支援し、持続可能な社会の実現を目指しています。
HP: https://www.kobashiholdings.com

リアルテックファンドについて

リアルテックファンドは、リアルテックホールディングス株式会社が、自社ならびに子会社の合同会社リアルテックジャパンを通じて管理運営するベンチャーキャピタルファンドです。地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装に取り組んでいます。
正式名称 :リアルテックファンド1号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックファンド2号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックグローバルファンド1号投資事業組合(B)
無限責任組合員:(A)合同会社リアルテックジャパン
業務執行組合員:(B)リアルテックホールディングス株式会社

リアルテックホールディングス株式会社について

リアルテックホールディングス株式会社は、株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。私たちは、リアルテックの生みの親である研究者とその社会実装に命を懸ける起業家と共に、より良い未来を創造します。「リアルテック」とは、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーであり、世界を変えるのは、いつでもリアルテックであると信じています。ファンド運営としては海外のリアルテックベンチャーを対象に、リアルテックグローバルファンド1号投資事業組合を組成しています。
HP: https://www.realtech.holdings

<お問い合わせ先>

リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田
https://www.realtech.holdings/contact

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