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2022年4月12日

リアルテックホールディングス、新しい公共交通として曲がれる自走型ロープウェイを開発するZip Infrastructureへの出資を実施

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REAL TECH FUND | 新規出資のお知らせ | Zip Infrastructure | 曲がれる自走型ロープウェイ「Zippar」でスムーズに移動できる新しい公共交通を実現する

 曲がれる自走型ロープウェイ、このZip Infrastructureの特許技術にあらゆる交通課題を解決できる可能性が秘められています。道路をなぞるように上空にロープを引っ張るだけで、渋滞しない交通システムが安価にスピーディーに構築できるのです。

 現状、人の外出の8割を占める10km以内の移動に関しては、採算性などの観点から、適した交通システムを提供できない事が課題となっています。その結果、高齢化と共に買い物難民と言われる人が年々増加し、現在では800万人超、実に65歳以上の4人に1人が公共交通インフラから取り残され、日々の生活に困っています。

 公共交通の長年の課題を解き、誰もがスムーズに移動できる世界を実現するミッションを実現すべく、リアルテックホールディングス株式会社(所在地:東京都墨田区、代表:丸幸弘、永田 暁彦)が運営するリアルテックファンド*は、⾃⾛型ロープウェイ「Zippar」の設計・開発を行うZip Infrastructure株式会社(本社:神奈川県秦野市、代表取締役:須知高匡、以下「Zip社」)へ投資を実施したことをお知らせ致します。Zip社は今回の調達資金をもとにZipparの研究開発を進め、公共交通としての認可取得に向けた安全性試験を開始します。

■企業概要

 Zip社はこれまで難しかった「カーブを曲がる事が可能」な自走式ロープウェイという輸送手段によって、デッドスペースとなっていた道路上空の空間を有効活用し、都市交通で課題となっている1-10km程度の近-中距離交通に新たな選択肢を提示しています。

 利便性、安全性、経済性に優れたZipparで街づくりに貢献する次世代交通システムを実現し、「2035年に全世界の街でスムーズに移動できるようになる」世界を創ります。

■資金調達の目的と使途

 駆動部試験用8人乗りモデルの設計・開発を実施いたします。また、現在設計中の試験線での8人乗りモデルの走行実験を行い、データ収集を行い、現在組成中である第三者委員会での安全性の認証を目指しています。

■担当者コメント

 シンガポールに拠点を持ちグローバルファンドで東南アジアに投資してきたリアルテックだからこそ、Zip社のポテンシャルの大きさを肌で感じています。フィリピンをはじめとした東南アジアの渋滞は有名ですよね。東南アジアでは数兆円に上る予算でインフラ投資が計画されていますが、政権交代などで白紙にもどされたりとなかなか状況は改善しません。そこに安価で早く作れるZipparで一石を投じられると思っています。

 東南アジアの政府機関とつながっているリアルテックだからできる支援で、Zip社が世界的な課題を解く応援をしていきます。

(リアルテックホールディングス株式会社 グロースマネージャー 村山 類 クリスチャン)

*正式名称:「リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(通称:「グローカルディープテックファンド」)

各社概要

■Zip Infrastructure株式会社について

  • 設立年月:2018年7月20日
  • 所在地:神奈川県秦野市菩提42-1
  • 代表者:代表取締役 須知髙匡
  • 資本金:18,548万円(資本準備金を含む)
  • 事業内容:自走式ロープウェイを用いた都市における渋滞・観光地への輸送課題解決
  • 公式サイト:https://zip-infra.co.jp/
  • 出資時期:2022年4月

■リアルテックファンドについて

地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジーを有するスタートアップ(リアルテックベンチャー)への投資育成を行うベンチャーキャピタルファンドです。国内外の政府・企業・自治体と密に連携し、技術の社会実装を最速・最大化させるためにフルハンズオンで支援を行っています。これまで200億円以上を運用し、国内外のスタートアップ70社以上に投資しています。 2021年にはディープテック領域に投資するファンドとしては日本で初めてのインパクト投資ファンドを設立。2022年にはシンガポール法人を立ち上げ、世界の課題解決を目的とした事業連携を進めています。

■リアルテックホールディングスについて

地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装を目指して創設された、株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。研究開発型スタートアップとして幾多の困難を乗り越えてきたユーグレナと、研究から技術の社会実装への包括的な支援を行うリバネスの知見を活かし、投資育成などの事業を行っています。
HP: https://www.realtech.holdings

<お問い合わせ先>

リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田
https://www.realtech.holdings/contact

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