Honda's aim in joining Real Tech Global Fund - Solving Deep Issues with SEA Entrepreneurs -



(写真右)本田技研工業株式会社 経営企画統括部長 小澤 学

(写真左)リアルテックホールディングス株式会社 代表取締役 丸 幸弘


 リアルテックホールディングス株式会社(本社:東京都墨田区、代表:丸幸弘、永田暁彦)が運営する「リアルテックグローバルファンド」(正式名称:「リアルテックグローバルファンド1号投資事業組合」)に参画した本田技研工業株式会社(本社:港区、代表取締役社長:三部敏宏、以下;Honda)が、その背景や狙いについて語った。



二輪に留まらない、東南アジアにおける新しい「Honda」の価値を


Hondaは東南アジアで抜群のプレゼンスを誇ってます。実際、現地の方と話していると走ってるバイク(二輪)のことを「Honda」って呼ぶくらい存在感がありますし、その東南アジアを主戦場とするグローバルファンドに参画いただけたのは非常に大きいと感じています。

Hondaにとって、今回の参画にはどのような狙いがあったのでしょうか?


小澤氏

Hondaの東南アジアにおけるシェア・プレゼンスは高く、多くのお客様に選んでいただいていますが、例えば二輪車の交通事故やエネルギー消費の問題など、解決していかなければならない課題はたくさんあります。先日、2050年のカーボンニュートラルに向けたロードマップを発表させていただきましたが、それを実現するための技術・アイデアを生み出すためには、自社と向き合うだけではなく、社外と交流することも大切です。


2015年より「Honda Xcelerator(ホンダ・エクセラレーター)」というプログラムを米・シリコンバレーやボストン、イスラエル、日本、中国などで推進してきましたが、実は東南アジアは開拓できていませんでした。そこで現れたのがリアルテックグローバルファンドだったのです。東南アジアを中心としたディープテックであれば、多くのシナジーが生まれるのではと感じました。


事故の防止・事故時の保険の領域、E-Bikeやモビリティ系のチームは海外テックプランターを通しても何社か生まれてきており、まさに現地におけるディープイシューだと感じています。東南アジアのパッションを持った若いアントレプレナーと出会い、彼ら・彼女らとのディスカッションや連携を通して、東南アジアにおける新しいHondaの価値を生み出していきたいということですね。


小澤氏

平均年齢が30歳以下の東南アジアという主戦場で、若く・野心的でギラギラしたアントレプレナーともっともっと接して行きたい。意思をもって動き出そうとする彼らに、原動力を与えられる存在でありたい。


Hondaがそうした知の集合体を作ることに寄与できれば、新しい価値が生まれ社会はもっと前進するのではないかと強く感じています。




Ashiraseへの共同出資が東南アジアを開拓するヒントに


事故の防止という視点では、リアルテックとHondaの最初の接点となった「Ashirase」は、視覚障がい者の歩行支援として、安全な歩行に繋がるナビゲーションの開発に取り組まれていますね。個人的には以前、彼らが考えていた「SensinGoodLab.」という会社名の方が好きで、「Ashirase」って名前は気に食わないです(笑)。彼らは、足だけに拘っているわけではなく、歩行を豊かにするために活動してますから。でも、まさに安心安全な社会を創る上では、重要な仲間ですよね。


小澤氏

リアルテックには弊社の新事業創出プログラム「IGNITION」でご一緒させていただいており※1、社内審査にご協力いただいております。加えて、本プログラムの最初の起業案件となったAshiraseは共同出資できたチーム※2であり、ご一緒できて大変嬉しく思っています。実はAshiraseのメンバーとは3年も前からディスカッションしており、当時はGPSの精度を中心とした技術課題が多くあったのですが、千野さん中心に執念深くここまで来ました。彼らがファーストペンギンとして動き出したからこそ、次をどんどん生み出して行きたいと感じています。


※1 リアルテックファンド、Hondaの新事業創出プログラム“IGNITION”との連携を開始

※2 リアルテックファンド、視覚障がい者の安全な歩行を実現するAshiraseへの出資を実施


私も初めて彼らの事業を聞いたときは、「無理だよ」って一蹴しました。それでも何回もオフィスまで来て、話を聞いてください!って。まさにあるべきベンチャー経営者の姿だなと思いました。そうした胆力・諦めない力が何よりも大切で、熱意に乗っかるのが僕らの役目です。


こういった動きを東南アジアでも作っていきたい。このIGNITIONプログラムは一種のセーフティネットの元で起業家が生まれてくるスキームだと思いますが、国民性を考えると東南アジアでもうまく行く座組みだと思っています。


小澤氏

そこをまさにリアルテックと一緒にやっていきたいです。東南アジアのディープテックベンチャーと数多く接してる丸さんチームだからこそ、安全性・エネルギーなど我々のフォーカスエリアを開拓するに当たって大きな力になるんじゃないかと。Ashiraseの伴走支援を一緒に経験したからこそ、そう行った支援を経て投資を受ける東南アジアベンチャーも期待できるのではないかと思っています。


Ashiraseでの連携が東南アジアを開拓する大きなヒントになっています。技術の優位性とか絶対性だけじゃなくて、やっぱり起業家の熱・パッションが重要なんだと。グローバルファンドを通して、そういったアントレプレナーと多く出会う機会を作っていきたいと思っています。


本当にそう思います。IGNITIONは引き続きもう一人の代表の永田が力になると思いますので、東南アジアをぜひ一緒に攻めていきましょう。



Ashiraseが開発するプロダクト



野心的で若いアントレプレナーシップに触れ続ける10年を


小澤氏

東南アジアベンチャーとの連携やIGNITIONを通して、一番実現したいことはHonda内部の文化を変えていくことです。今、日本の社会全体がエスタブリッシュメント化している中で、そこをぶち壊すのはやはり若い世代だと信じてます。社内メンバーを東南アジアの若い野心的な起業家に日常的に関わるようにできるのは本当に大きな価値だと感じています。


同じくグローバルファンドに参画している荏原製作所は、若手の人材をリアルテックに出向※3いただくことによって社内の文化改革に取り組んでいます。Hondaからも1、2名出向いただいて、Hondaと東南アジアの有機的な繋がりを作っていくのもありかもしれません。


10年かけて日本と東南アジアを接続させることにコミットしてるからこそ、長期的な施策をぜひ一緒に考えていきましょう。


※3  東南アジアの社会課題を解決するリーダーへ - リアルテックファンドでの教育研修プログラムを通して荏原製作所が抱く未来 -


小澤氏

野心的で若いアントレプレナーに触れ続ける10年を歩んだ結果、Honda社内がどう変化するのか。私自身も楽しみです。一方的に触れるだけではなく、Hondaと組むことによってこんな価値が生まれるんだ、という感覚をぜひ東南アジアの方にも掴んでほしいなと思っています。


僕はユーグレナ燃料でHonda Jetが飛んだとき、感動しました。


東南アジアのベンチャーとそれくらいのインパクト出していきたいですね!ぜひよろしくお願いします!


小澤氏

ぜひやりましょう。これからが楽しみです。



対談者経歴


本田技研工業株式会社 

執行職 経営企画統括部長

小澤 学 氏


神奈川県出身。1989年本田技研工業株式会社入社。

欧州駐在を経て2012年人事部長、2015年本田技術研究所 常務取締役を経て、2020年より現職。研究所では、10年先の技術研究を担う「先進技術研究所」の設立に携わり、初代所長を務める。

又、従業員の自発的アイデアを起業に結びつける新事業創出プログラム「IGNITION(イグニッション)」を立ち上げ、初号案件「Ahirase」の起業をリードした。趣味はサッカーで、今でも現役のフットボーラーとして週末は汗を流す。



リアルテックホールディングス株式会社

代表取締役

丸 幸弘


東京大学大学院農学生命科学研究科応用生命工学専攻博士課程修了、博士(農学)。大学院在学中に理工系学生のみでリバネスを設立。大学・地域に眠る経営資源や技術を組み合せて新事業のタネを生み出す「知識製造業」を営み、世界の知を集めるインフラ「知識プラットフォーム」を通じて、200以上のプロジェクトを進行させる。ユーグレナなど多数のベンチャー企業の立ち上げにも携わるイノベーター。



■リアルテックファンドについて

リアルテックホールディングス株式会社が、自社ならびに子会社の合同会社リアルテックジャパンを通じて管理運営するベンチャーキャピタルファンド。地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装に取り組んでいます。



■ リアルテックホールディングスについて

リアルテックホールディングス株式会社は株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。私たちは、リアルテックの生みの親である研究者とその社会実装に命を懸ける起業家と共に、より良い未来を創造します。「リアルテック」とは、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーであり、世界を変えるのは、いつでもリアルテックであると信じています。

HP: https://www.realtech.holdings



■ お問い合わせ先

リアルテックホールディングス株式会社

広報担当:成田

https://www.realtech.holdings/contact