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2024年2月9日

リアルテックホールディングス、IMPACTLAKEと共同でEco-Porkのインパクトレポート発行を支援 ー社会的インパクトの経済価値を算出した先進的レポートー

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リアルテックホールディングス株式会社(所在地:東京都墨田区、代表:丸幸弘、永田暁彦、以下「リアルテックホールディングス」)は、株式会社IMPACTLAKE(所在地:東京都千代田区、代表取締役:関野麗於直、以下「IMPACTLAKE」)との協業の一環として、株式会社Eco-Pork(所在地:東京都千代田区、代表取締役:神林隆、以下「Eco-Pork」)のインパクトレポートの作成・発行を支援しました。

今回の支援内容

リアルテックホールディングスとIMPACTLAKEは、2023年11月に公表した「インパクトスタートアップの支援強化・高度化に向けた協業」の一環として、2023年夏頃から、リアルテックホールディングスが運営するVC「リアルテックファンド」の投資先であり「食肉文化を次世代につなぐ」をビジョンに掲げる養豚テックスタートアップ、Eco-Porkのインパクト測定・マネジメント(IMM)をはじめとする実務的支援を行ってきました。

Eco-Porkの事業推進、及び両社によるIMM体制・フロー構築やインパクトマネジメントツール「impactlake™」を用いたロジックモデル構築・定量化等の支援の結果、Eco-Porkは2023年10月に経済産業省が運営するインパクトスタートアップ育成支援プログラムである「J‐Startup Impact」にも選定されました※。

支援成果:Eco-Pork インパクトレポート

この度、上記実務的支援の対外的な成果の1つとして、Eco-Porkのインパクトレポート作成・発行を支援いたしました。

本レポートの主な内容は以下の通りです。

■Eco-Porkの事業にまつわる社会課題の重要性
人類の食を支えるタンパク質の需要と供給のバランスが崩れてしまう、いわゆる「タンパク質危機」が早ければ2027年には到来してしまうという予測や、畜産、とくに養豚の抱える社会課題に関する調査を掲載しています。

■Eco-Porkの提供ソリューション・解決策
Eco-Porkが提供する養豚農家向けトータルソリューションのうち、基幹となる養豚経営支援システム「Porker」による生産性改善についてのロジックモデルや試算値について説明しています。

■インパクトストーリー及び創出インパクトの定量化、実現体制
「Porker」の国内シェアは約11%(2024年1月現在。母豚数換算)で、導入農家では初年度平均7%の生産性向上の実績があります。試算では、Porkerによる成績改善によって1年間で13.4万頭の豚が多く出荷され、その増産分にあたる枝肉1万トン相当の豚肉が日本国内に多く流通したことになります。また、これによってPorker導入養豚農家の売上は全体で年間53.7億円、1農家平均で年間6,700万円向上した計算になります。

本レポートは、リアルテックホールディングス及びEco-Porkのウェブサイトから閲覧可能です。

▶︎Eco-Pork インパクトレポート(PDF)

今後の取り組み

今後も、impactlake™を活用したインパクト測定・マネジメントの継続に加えて、Eco-PorkのインパクトIPO実現に向けたインパクト定量化対象の拡大やエクイティストーリー構築等、両社でさらなる支援強化を図ってまいります。

また、リアルテックホールディングスが2023年11月に設立した「リアルテックファンド4号投資事業有限責任組合」や運営する他ファンドにおいても、投資先に対するインパクト測定・マネジメントフローや体制構築を実現すべく、両社での協業をさらに強化してまいります。

※J-Startup Impactについて
J-Startup Impactはインパクトスタートアップの事業成長および社会的インパクト向上を促進するため、2023年に新設されたプログラムです。初年度にも拘わらず約500もの企業から応募があり、ロールモデルとなることが期待される30社が選定されています。
(J-Startup Impactの詳細はこちら ※経済産業省HPへリンクします)

■Eco-Porkについて
”食肉文化を次世代につなぐ”を企業理念に掲げ、世界40兆円市場である養豚の、データによる持続可能化を目指しています。養豚の全てをデータで可視化する養豚経営管理ツール「Porker」および、関連するIoT機器を開発・販売しています。「Porker」は現在、国内養豚農家の約11%のシェアをもち、年間160万頭のデータを蓄積しています。東京都「令和2年度 第1回 革新的サービスの事業化支援事業」、経済産業省「グローバル・スタートアップ・エコシステム強化事業(2021年度)」、「J-Startup Impact(2023年度)」農林水産省「令和2年度・令和3年度/令和4年度・令和5年度 スマート農業実証プロジェクト」「中小企業イノベーション創出推進事業(フェーズ3基金)第1回公募」などにも選定・採択されています。
HP:https://eco-pork.com/

■リアルテックホールディングスについて
リアルテックホールディングス株式会社は、地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)を有するディープテックスタートアップへの投資育成を通じて社会課題解決に取り組んでいます。同社が運営するベンチャーキャピタル「リアルテックファンド」は、ディープテックスタートアップを成功に導いた経験のある株式会社ユーグレナの永田暁彦と、ディープテック・スタートアップを創業前から支援する豊富な実績を有する株式会社リバネスの丸幸弘によって創設されました。これまで270億円以上を運用し、国内外のスタートアップ95社に投資しています。2021年には、ディープテック領域に投資するファンドとしては日本で初めてのインパクト投資ファンドを設立する他、インパクト志向金融宣言*の署名機関・運営委員として、インパクト投資の促進に積極的に取り組んでおります。
HP: https://www.realtech.holdings

*インパクト志向金融宣言
インパクト志向金融宣言とは、金融機関のインパクトファイナンスの質と量を向上させることを目的とした、65機関以上が署名する金融業界横断イニシアティブです。
HP:https://www.impact-driven-finance-initiative.com/

■IMPACTLAKEについて
企業の社会的価値創出と持続的成長の実現を目指し、インパクトマネジメント支援(インパクトの可視化)とインパクトベースの新市場創出(インパクトの価値化)を推進しています。
インパクト評価、インパクト会計・開示、戦略的活用までフルサポートする業界初のインパクトマネジメントツール「impactlake™」を軸に、企業・投資家において積極的なサステナビリティ戦略や事業を推進されているCEOやCSO*のベストパートナーとして、体制構築から戦略策定、継続的運用までを支援します。
これまでの実績として、VC~機関投資家の各アセットクラス向けのインパクト評価・開示などの各種支援、ならびにスタートアップ~大企業向けのESG高度化/サステナビリティ戦略/インパクトマネジメントに係る支援を行っております。

* CSO: Chief Sustainability Officer
HP: https://impactlake.co.jp/

<お問い合わせ先>

リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田
https://www.realtech.holdings/contact

株式会社IMPACTLAKE
https://www.impactlake.co.jp/contact

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