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2023年9月14日

【RTHD Singapore】 シンガポール金融庁からベンチャーキャピタルファンド運用ライセンスを取得し、アジアとヨーロッパを結ぶ世界初のディープテック特化型VCファンドを設立

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RTHD Singapore Pte. Ltd.(リアルテックホールディングス株式会社の100%シンガポール子会社、以下:「リアルテックシンガポール」)は、この度シンガポール金融庁(Monetary Authority of Singapore: 以下、「MAS」)からベンチャーキャピタルファンド運用ライセンス(以下:「VCFMライセンス」)を取得し、アジアとヨーロッパを結ぶ世界初のディープテック特化型ベンチャーキャピタルファンドを設立したことをお知らせします。

【画像】記者発表会
記者発表会の様子(写真左:丸、写真右:村山)

リアルテックグローバルファンドの歩み

2020年5月に設立されたリアルテックグローバルファンドは、これまで東南アジアに拠点を置くディープテックスタートアップ10社以上に投資し、日本の事業会社と連携した支援を実施してきました。現地政府機関の連携の一環として、シンガポールやフィリピンの政府系ファンドから認定を受け共同投資実績を積み上げるなど、東南アジア全域でのプレゼンスを向上させてきました。2022年2月16日にはリアルテックシンガポールを設立し、現地役員の就任を皮切りに、さらなる投資先の開拓および投資先の支援を加速しています。

シンガポールを拠点に世界のディープテックに投資する体制が整う

アジア屈指の金融都市としての特性から、シンガポールではベンチャーキャピタルへのライセンス供与には厳格な基準が設けられています。その中で、リアルテックシンガポールが取得したVCFMライセンスは、MASによる厳格な審査を経て付与され、専門性や運用能力への高い信頼性が示されました。また、今後新たに設立するファンドは、変動資本会社(Variable Capital Company: VCC)として運営され、税制上の優遇措置や事務手続きの簡素化など、さまざまな利点を享受することができ、中長期的なファンド運営を効果的に進める体制が整備されました。

アジアとヨーロッパを結ぶ「ユーラシアン1号ファンド」を設立

このライセンスの取得に伴い、リアルテックシンガポールは「ユーラシアン1号ファンド」を設立することを発表いたします。ユーラシアン1号ファンドは、これまでリアルテックシンガポールが東南アジアにおいて展開してきたディープテックスタートアップへの投資をさらに拡大し、加えてヨーロッパのディープテックスタートアップにも投資を行う予定です。

ASEAN諸国は世界人口の8.6%を占め、人口増加に伴うさまざまな課題に直面しています。例えば、コロナ禍においては、海外からの食料輸入に依存していたことから、食料の安全保障が各国で重要な社会問題となりました。また、インドネシアのジャカルタでは人口過密、大気汚染、地下水の過剰採取による急激な地盤沈下などの問題が起き、カリマンタン島への首都移転が決定されました。こうした課題に対応し、スマートシティの構想が進む中で、ディープテックの役割と必要性が高まっています。

ユーラシアン1号ファンドは、巨大な東南アジア市場の課題解決に貢献すべく、東南アジアとヨーロッパのディープテックスタートアップに投資するファンドとして設立されます。環境、エネルギー、インフラ、モビリティ、サスティナビリティなどの領域で活躍できるディープテックスタートアップへの投資を行うとともに、日本企業との連携を積極的に生み出し、育成支援を実施していきます。

リアルテックシンガポール 代表取締役 村山 類 クリスチャン コメント

リアルテックでは東南アジアのポテンシャルに注目し5年前から活動を始め、3年前より投資をしてきました。当時仮説でしかなかった活動は確信に変わり、この度シンガポールに拠点とファンドを新設しました。これにより東南アジアの課題解決に本気に取り組みます。リアルテックシンガポールはこれから東南アジアの多様な文化と産業に対応するように様々なバックグラウンドの人材も採用し、ソーシングもヨーロッパまで足を伸ばし、東南アジアの課題のディープテックによる解決を進めます。世界の最先端を走るベンチャーたちと、産業を牽引してきた組合員の皆様を繋げたエコシステムにより、日本とASEAN、ベンチャーとリーディングカンパニーの共創を推進していきます。

リアルテック・シンガポール概要

  • 正式名称 :RTHD Singapore Pte. Ltd.
  • 設立年月 :2022年2月
  • 取締役 :村山 類 クリスチャン、丸 幸弘、藤井 昭剛 ヴィルヘルム、熊本 大樹
  • 事業内容 :研究開発型スタートアップへの投資・育成

企業概要

リアルテックホールディングスについて

リアルテックホールディングス株式会社は、地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)を有するディープテックスタートアップへの投資育成を通じて社会課題解決に取り組んでいます。
同社が運営するベンチャーキャピタル「リアルテックファンド」は、ディープテックスタートアップを成功に導いた経験のある株式会社ユーグレナの代表執行役員CEO 永田暁彦と、ディープテックスタートアップを創業前から支援する豊富な実績を有する株式会社リバネスの代表取締役グループCEO 丸幸弘によって創設されました。国内外の政府・企業・自治体と密に連携し、ディープテックスタートアップのバリューアップのためにフルハンズオンで支援を行っています。これまで200億円以上を運用し、国内外のスタートアップ90社以上に投資しています。2021年には、ディープテック領域に投資するファンドとしては日本で初めてのインパクト投資ファンドを設立しました。
WebSite: https://www.realtech.holdings

お問い合わせ先

リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田
https://www.realtech.holdings/contact

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