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2023年8月28日

TECH PLANTER Asia Final 2023 リアルテック賞は、アメリカミズアブを用いて食品廃棄物をアップサイクルするEntomalへ

リアルテックホールディングス株式会社（本社：東京都墨田区、代表取締役：永田暁彦、丸幸弘、以下「リアルテックHD」）は、2023年8月26日にマレーシアで行われた「TECH PLANTER Asia Final 2023」に協賛し、代表取締役永田暁彦が審査員を務めました。本大会は各国の予選大会を勝ち抜いたファイナリスト12チームが競い合い、革新的な技術とアイデアを発表する場となりました。

本大会において、リアルテック賞はマレーシアのEntomal社に授与されました。Entomal社は、Black Soldier Fly（別名：アメリカミズアブ）を用いて食品廃棄物を昆虫タンパク質や肥料などの価値ある資源へアップサイクルする循環システムを開発しており、この取り組みは東南アジア各国で深刻な課題となっている食料廃棄物の問題に対する有望なソリューションとして評価され、三菱電機賞とのダブル受賞となりました。さらに、栄えある最優秀賞はベトナムのAlterno社に授与されました。Alterno社は、蓄熱技術を応用してエネルギー問題を解決する「砂電池」を開発しており、その独自性が高く評価されました。

【画像】受賞の様子 — リアルテック賞と三菱電機賞をダブル受賞したマレーシアのEntromal社（審査員：永田）

株式会社リバネスが主催する「TECH PLANTER ASIA Finals 2023」は、東南アジア6ヶ国（シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、タイ、ベトナム）において、リアルテックベンチャーを支援・育成するエコシステム「TECH PLANTER」の総決算として開催されました。6ヶ国を通じて、過去最高となる242チームがエントリーし、リアルテックHDはシンガポール法人を通じて全6ヶ国で審査員を務めました。

2023年 TechPlanterにおけるリアルテック賞の受賞者

シンガポール大会のリアルテック賞は、X線画像装置と検出器を用いてがん治療を加速するEnlipsium
マレーシア大会のリアルテック賞は、ロボット産業の発展に貢献するMoverobotic
インドネシア大会のリアルテック賞は、パーム油からバイオ可塑剤を開発するGreenlabs
フィリピン大会のリアルテック賞は、カプセル型ナノ肥料を開発するMakiling Tek
タイ大会のリアルテック賞は、ヘルスケア予測分析とバイオセンサーを開発するSuratec
ベトナム大会のリアルテック賞は、砂電池を開発するAlterno

本大会で審査員を務めた永田代表は、Entomal社へリアルテック賞の授与に至った理由について以下のようにコメントしました。
「日本には昆虫に関連した多くのスタートアップが存在しますが、成功している企業はごくわずかです。ほとんどの日本の投資家は、昆虫の分野は難しいと考えているでしょう。しかし、私は東南アジアが昆虫の分野で日本よりも優れた成果を上げる可能性があると信じており、それを共に証明したいと考え、Entomal社を選びました」

Entomal社ウェブサイト：https://entomal.com/

東南アジア各国からは登壇チームに加えて、アクセラレータやインキュベーター、日本からはTECH PLANTER ASIA Finalsのパートナー企業が参加し、日本と東南アジアが一体となるためのディスカッションが活発に行われました。リアルテックHDは今後もEntomal社のように、東南アジアの課題解決を加速するディープテックベンチャーを発掘・支援してまいります。